プロローグ

事故で大切な人を失った男。男は生きる意味を失い、まるで抜け殻のようにただ息をして毎日を過ごしていた。
そんな時、男は妻を象った人形を作ってもらうために木のおもちゃ屋を訪れた。それから数日後、人形の完成の知らせを受けた男が、再び木のおもちゃ屋を訪れると、店主から「木のおもちゃ」とラベルが貼られた薬を飲むように促されたのであった。
 

あらすじ

大切な人を失って生きる気力を失っていた男が、ある日、木の馬の人形になった。木のおもちゃの世界の奇妙な住人達と、木の馬の人形になった男が繰り広げる切ない愛の物語。そして、木のおもちゃ達の願望とは、、、。
Love. Death. A man who has lost his reason for living is introduced to a woman...in the world of the wooden toys.

ストーリーに込める思い

監督、原作:草刈成雄

人は死んだらどうなるんだろう。そんな疑問は誰もが持ったことがあるはずだ。そんな疑問の一つの答えを木のおもちゃという世界に写しこんでみた。
誰も知らない世界。いや、生きている人間にはわからない世界。生きている人間にはわからない世界だからこそ、木のおもちゃ業だけで生きてきた自分にも描けると思った。
アニミズム。僕にとってのアニミズムは自然や自然からつながる物体との共存だ。それを木のおもちゃという世界で表現したかった。
想像力は無限だ。大切な人との別れ。悲しい現実。だけど、大切な人は別の世界で生きていて、そして、また会うことができると想像して欲しい。想像は現実であり、現実は想像なのだ。人間世界とは別の世界の存在は、未だ誰も知り得ないことだけど、その世界の一つを、ここで感じて欲しい。